#8 ホーキング、宇宙を語る;難解な宇宙の世界
初回発行は1995年と23年前の本です。
23年前といえば、9歳です。この時、この本を手にとって読んだら、きっと何をいっているかチンプンカンプンだったでしょう。32歳になって読んでもよく理解できませんでした。
アマゾンレビューを読んだら、楽しく読めたという天才たちと、難解だったという普通の人たちのレビューが綴られています。実際難解です。
なぜ難解かというと、頭で想像できる限界空間のさらに高次元を文書のみで説明しているからでないでしょうか。ところどころ、ホーキング博士が新しい概念を発見して興奮気味に書かれているところがありますが、追いつきませんでした。
天才ってすごいですね。私には全くわからない概念を基に検証しています。
博士は人類の誕生を以下のように記載しています。
地球はもともと非常に熱く、大気をもたなかった。だが、時が経つうちに地球は冷え、岩石から噴出した気体によって待機をもつに至った。初期の大気はわれわれがその中で生きていられるようなものではなかった。酸素はなく、大量の他の有害な気体、たとえば硫化水素などが含まれていた。しかし、このような条件下でも繁栄できる他の原始的な生命があった。
これらは大洋で発展したものと考えられているが、それはたぶん、原子が偶然結合して巨大分子と呼ばれる大きな構造をつくり、それが海洋中の他の原子を集めて似たような構造を作るようになった結果生まれたのであろう。巨大分子はそのようにして自分自身を再生産し増殖したのである。(p174)
など、宇宙の成り立ちや概念だけでなく、星の成り立ちも記述されています。
ブラックホールの時間軸や宇宙空間の終端の概念を触りたい人はいいかもしれません。
理解しようとすると、体力使います。もう一度勉強して臨みたい書物でした。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: 文庫
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