ポンコツエンジニアの読書記録。

30代のポンコツプラントエンジニアです。読書記録をつけることで、知識の定着を目論んでいます。

#23 動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか;人間のバイアスで動物をみると!?

タイトルに惹かれて買ってしまいました。

確かに、人間は動物の一挙手一投足に関係性や違いを見出しますが、本当に彼らを正しく見れているのか?って気になりました。

犬も猫もすごく人間の近くにいるのに、驚くことをしますし、まだまだ未知数です。

 

この著者、フランス・ドゥ・ヴァールさんは動物に人間上位視点で動物の生態を探る方法を嫌っています。

例えばに人間の子供と類人猿の認知能力のテストは見掛け上一緒だが、一方は親などの親しい人と一緒に実験を行い、もう一方は金網に入れられ緊張感を持つであろう条件で実施されています。この条件では、どちらかが優れているかわからないにも関わらず、類人猿の認知が劣ると結論づける科学者がたくさんいると言っています。

この、外的因子を取り除いた際、我々は動物よりも優れているという状況は正しい評価ではない。確かに、猿のように木に登るのも下手ですし、タコのように擬態化することはできないですね。

 

人間同士でも同じように生活していても、なんでこの人はできないのだろうか。自分はできるのにという、自分視点の評価で見てしまうと、上記のような結果を下してしまう危険性があります。動物同士でも短所長所を補って生活しているように、私たちも主観的評価から抜け出して、短所長所を補う見方をしないといけないなと改めて思いました。失敗や出来なかったことの背景には、類人猿と子供の実験のような外的因子があったかもしれません。

冷静に、条件の違いを見つけて探る癖をつけようと思います。

 

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか