#28 島のエアライン;仕事に情熱を!行政の頑張りに脱帽!
田舎である熊本のさらに田舎に位置する天草に飛行機を飛ばそうとする公務員の話です。
公務員って、杓子定規的な事しかせず、一歩踏み出さず、定時に帰るイメージですが、ここに出てくる人たちは違います。本当に仕事大好き!いや、ミッションこなすの大好き!って人たちでした。やっぱり県庁入れるぐらい優秀な人たちはタフでしっかりしてますね。
バブル崩壊前の誘致の話から一昨年までを上下巻で内容濃く紹介してくれてます。
バブル崩壊や地主との交渉、航空機のパイロット集めまで本当に当事者だったら大変だっただろうなーって内容が随所に現れそれを、愚直に一つ一つ解決してます。決して華やかな描写はありません。だから、初めて飛行機が降り立った時。乗客を乗せた時という一つ一つが綺麗に映るんだと思いました。
この本で、勉強になったことは
1.愚直に諦めず。
たとえ赤字になろうとも、一機しか飛行機がなかろうとも、この飛行機はインフラとして重要な任務を果たすんだ。絶対に飛ばすんだという関係者の強い思いで、山を越えていきます。ちょっと感動しました。Motivation Up させてくれてありがとう。
2.飛行機飛ばす難しさ。
航空免許、許可、機体の管理、予備品の管理、パイロットととんでもなく多くの規格、試験をクリアしていきます。すごい。飛行機の安全性と正確さってこうやって保たれてるんですね。
3.小さい航空会社
小さな航空会社っているのかな?って思ってましたが、医療物資を運んだり、医師を離島へ通勤させてあげたりと確実に生活隔離地域の生活力向上をさせています。
やるじゃん!
とドラマッチックな内容を期待する人は若干飽きてしまいますが、交通や電力といったインフラ系をやっている人なら面白く読めるんじゃないでしょうか。
おしまい。