#29 拝金;ホリエモンロールプレイング起業ゲーム
ホリエモンが書いた、ノンフィクションのようなフィクション自伝です。
謎の金持ち「おっさん」がゲーセンに入り浸る「優作」に金持ちになるknow-howを教示していくことで、優作君が金持ちになっていきます。
この本で、勉強になったこと。
1.鳩ボール
冒頭の描写、おっさんが鳩にパンを与えるシーンです。
鳩にパンを一枚そのまま投げ込むと、そのパンにめがけて何匹もの鳩が殺到する。
でも幾重にも鳩が重なっているので、全員に分け前は渡ってきません。それでも鳩はこのパンに夢中です。さらに、この近くに、小さく自分には十分なパンを投げても誰も気づかない。みんな大物にめがけて殺到するだけ。 この小さなパンを得たものが本当は一人勝ちできる方法だとも知らずに。
冒頭からホリエモン視点ですね。IT長者たちはこれができたから勝ちあがれたってことでしょう。
2.仲間たち
優作君はゲーセンに入り浸る、腐れた若者設定ですが、周りにいる人は非常に強力です。携帯ゲームのアイディアを形にしてくれる友人。お金を出してくれるおっさん。
β版ゲームのコメントをくれる女子大生と彼のアイディアが売れる形に仕上がっていきます。こういう仲間たちって本当に重要です。人脈こそ力なり。
本の内容としては、成り上がった優作君がテレビ局や野球チームを買おうとして干されていくところまでが描かれています。これってあのホリエモン事件と同じ描写で描かれています。出てくる人物も有名投資家の名前をもじっていたりとどこまでが本当なんでしょうか。ところどころ出てくる女子アナとの合コン話やモデルとやりとり。
これも隠して書いていたら本人は戦々恐々だよなーって思いました。
サクッと読めてしまうので、ちょっとの時間で楽しめます。